きょう、イタリアンな土曜日。~レシピ公開~
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シン・郷土料理教室「きょう、イタリアンな土曜日。」
(2026年3月14日 中恵公民館開催レポート&レシピ公開)
■開催にあたり
イタリアはスローフード発祥の国でもあり、日々の食事の中で手作りを愉しむことや、歓談をしな
がら食卓を家族や友人と囲む時間の豊かさを大切にする文化が根づいています。
今回の「シン・郷土料理教室 きょう、イタリアンな土曜日」では、谷むら出身の馬見塚大輔シェフによるイタリア家庭料理を通じて、地元の旬な農産物をいただき、家庭料理の可能性を広げ、これからの郷土の味となっていくことを期待し、初回開催にふさわしい内容として実施されました。
また、地域の農産物や生産者さん、谷むらの魅力を再発見する機会となることを目的としています。

■開催趣旨
本教室は、地元農産物を活用した地産地消の推進とともに、家庭料理の楽しさや、手作りの食事を囲む時間のあたたかさを再確認することを目的として開催されました。
また、日々の食生活の中で「誰かが手をかけて作った料理」に触れる機会が少しずつ減ってきていることをふまえ、料理を通じて食材や人の手仕事を身近に感じる体験を大切にしています。こうした体験が、食への理解を深めるとともに、人と人とのつながりを考える小さなきっかけになることを期待しています。
■「シン・郷土料理教室」名称について
「シン・郷土料理教室」という名称には、これまでの郷土料理の枠にとらわれず、新しい食文化の形を地域の中で育てていくという思いが込められています。
イタリアンのような海外の家庭料理も、地元の食材や暮らしの中で親しまれていくことで、この地域ならではの“新しい郷土料理”になっていくかもしれない___そんな視点から名付けられました。
料理を通じて、地域の食文化がゆるやかに広がっていくことを目指しています。
■ダイジェスト
講師は谷むら在住の馬見塚シェフ。本格イタリア料理をベースに、地域の食材も取り入れながら、手打ちパスタを中心とした家庭で親しみやすい4品を実習を交えてで紹介していただきました。
参加者は手打ちパスタ生地作りから成形、調理までを実際に体験しながら、料理の工程を学びました。
教室では、まずカヴァテッリの生地作りから始まり、粉と水だけで作るシンプルな生地を丁寧に扱いながら、指で成形していきました。
菜花とアンチョビのソースでは、パン粉を炒めて作るモッリーカや、素材の組み合わせについて学び、家庭料理としての自由さが紹介されました。
猪肉を使ったポルペッティーネの煮込みでは、丸めた肉をトマトソースでじっくり煮込み、「待つ時間」も料理の一部として体験されました。
菊芋のスフォルマートでは、野菜を煮てペースト状にし、焼き上げることで素材の甘みを引き出す調理が行われました。
ミスティカンツァでは、豆や青菜を組み合わせることで、素材を無駄なく活かす家庭料理の考え方が紹介されました。
以下、レシピを公開いたします。是非、ご家庭の食卓でお楽しみくださいませ。
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レシピ公開
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1. 菜花とアンチョビのカヴァテッリ
■手打ちパスタ

【材料(30人分)】
・セモリナ粉:1kg ・水:500g(目安)
【作り方】
① 粉に水を加えてひとまとめになるまでこねる
② 10分休ませる
③ もう一度軽く練り直し、30分休ませる
④ 棒状に伸ばし5~7cmに切る
⑤ 指で押し付けて成形する
⑥ 塩を入れた湯で約10分茹でる
【ポイント】
・ショートパスタは練りすぎない
・セモリナ粉がなければ強力粉でも可
・作ったパスタは冷凍保存可能
・ヨーロッパでは熱い料理を好まない傾向がある
■ソース

【材料】
・菜花
・アンチョビ
・ニンニク
・オリーブオイル
・パン粉(モッリーカ)
・塩
・唐辛子(任意)
【作り方】
① 菜花を塩茹でし刻む
② オリーブオイルでニンニクを温めて取り出す
③ パン粉を炒めてモッリーカを作る
④ アンチョビと菜花を合わせる
⑤ 茹でたパスタと和える
⑥ 塩で調整する
2.猪のポルペッティーネ(ポルペッティーニ)のトマト煮込み
Polpettine di cinghiare al sugo

【材料】
・猪肉 350g
・にんにく 小1片
・パン粉 35~100g
・牛乳 パン粉をふやかす程度の量
・全卵 1個
・グラナパダーノ(パルミジャーノ)30~50g
・赤ワイン 適量(なくても良い)
・ハーブ ローズマリーやセージ
・塩(肉の1%ぐらい)、胡椒 適量
(煮込みのソース)
・トマト缶2缶
・オリーブオイル大さじ2
・にんにく1かけ
・ハーブローズマリーやバジルなど適量
・塩胡椒
【作り方】
① 粗めのミンチにし調味料を混ぜる
② 小さく丸める
③ トマトソースで煮る
④ 弱火で約1時間煮込む
⑤ 塩で調整する
3. 菊芋のスフォルマート
Sformato di topinambur

【材料】
・菊芋 250g皮を剥かずにスライス
・牛乳 菊芋がヒタヒタになる量
・全卵 2個
・グラナパダーノ(パルミジャーノ)50g
・ナツメグ 小さじ1/2
・塩•胡椒
・バター型に塗る分
【作り方】
① 菊芋を牛乳で煮る
② ペースト状にする
③ 調味料とチーズを加える
④ 型に入れる
⑤ 蒸すまたは焼く
4. ミスティカンツァ

【材料】
・豆
・人参
・セロリ
・青菜
・オリーブオイル
・塩
【作り方】
① 豆と野菜を煮て冷ます
② 青菜を茹でて刻む
③ 合わせて和える
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■ 馬見塚シェフの名言
「イタリア料理は、細かくやるところと、ざっくりでいいところがある」
「ショートパスタは練りすぎないほうがいい」
「家庭料理は、決まりがあるようで、実はないんだよね」
「まずソースでパスタを食べて、そのあと残りで肉や魚を煮る」
「実は、イタリア人はそんなにニンニクは好きじゃない。ニンニクは焦がすと嫌がられることが多いね」
そして今回、印象的だった言葉として、、、
「手作りの良さは、不均一だからこそ飽きないんだよ」
■ イタリア家庭料理の特徴や良さ
・料理は地域や家庭ごとに異なり、レシピはあってないようなもの
・オリーブオイルは日常的に使われるエクストラヴァージンを
・手作りの不均一さも家庭料理の魅力
・田舎では家庭料理が暮らしの中心、家族で終日食卓を囲み、みんなで料理することも醍醐味
・風土にあった食文化を時代ごとに刷新しながら継承されている
■ おわりに
今回の講師である馬見塚シェフは、地域の食材や風土に根ざした視点を持ちながら献立も組み立ててくださいました。
教室では、イタリア家庭料理のレシピを通じてその考え方や調理の工夫が紹介されるとともに、地元の農産物や生産者の紹介、食材そのものの特徴を知るための食材紹介や参加者からの質問への回答もしてくださいました。
サポート役の綾美さんの快活な補助と的確な下準備も印象的で、馬見塚ご夫妻は終始、笑顔で仲良く冗談を織り混ぜながら料理の説明をされていて、会場は軽やかになごみイタリアンな空気感が広がりました。
調理のデモンストレーションと実習を織り混ぜながら料理を仕上げ、出来上がった料理をその場で味わいながら、歓談や交流の時間を過ごし料理教室は温かな雰囲気のなか終了いたしました。
ひとつの料理を囲む時間の中で、地域の食と人がゆるやかにつながり、日常の中にある食の豊かさを改めて感じるひとときとなりました。
■講師 馬見塚 大輔

1979年大分県由布市挾間町生まれ
山口大学卒業後、中村調理製菓専門学校卒業。
福岡市でイタリア料理の修行を始める。
4年後地元に戻り、由布院、別府、大分市にて修行。
35歳で大分市のアシュットのシェフになり、ミシュラン熊本、大分にてビブグルマンに選ばれる。
40歳で独立Triangoloをオープン。
現在は、通常営業のほかイタリアワインのアンバサダーになり、生産者やインポーターを招いてのイベントを開催し,現地のワイナリーなども巡り、イタリアワインと食文化の普及に力を注いでいる。
(パートナー 綾美さん)



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